スピーチ練習は必ず録音して確認する習慣を
録音の緊張感と練習を振り返る工夫で着実に上達しよう

英語スピーチやプレゼンの「語り」を練習中の皆さん、毎日欠かさず音読練習をやっていますか。スピーチらしい英語の表現力向上を目指すなら、音読練習のたびに録音することが必須です。録音して、聞いて、改善して、また録音して…。この地道なプロセスが着実な改善につながります。
録音の程よい緊張感がスピーカーとしての自覚を高める
スピーチに必要な「語りの表現力」を手に入れるためには音読練習が欠かせません。語りの練習方法については、ブログ記事「100本ノック」をご覧いただくとして、今回はスピーチ練習における録音の大切さについてお話します。
録音というと「ある程度上手になってから」とか「本番前にやれば十分」と考える人がいますが、とてももったいない話です。録音練習は、上手になる過程でこそ効果を発揮します。まだ上手ではない段階だからこそ、より多くの改善点に気づけるからです。
私がお勧めするのは、音読のたびに毎回録音をすること。練習の都度「録音→確認→改善」を習慣づけて、まずは自分の「改善点の傾向」を知ることが大切です。練習を重ねて、その改善の成果を録音音声で確認できれば、自分の自信にもつながります。
さらに「録音する」という行為自体にも意味があります。録音することを意識するだけで、常に適度な緊張感が生まれます。わかりやすい言い方をすると、ひとりで「惰性的に音読するだけ」という悪い練習習慣を、録音によって回避できます。
聴衆を意識した語りを録音し、それを自分で丁寧に聴きなおして次回の改善に生かす。これが理想的な練習方法です。地道なプロセスですが、確実な上達のプロセスでもあります。録音のコツについては、ブログ記事「予選音声の録音はスマホの存在を忘れて」を参照してください。
録音ファイルを残して今後の上達の記録にする
録音練習を始めると、最初は「語り」以前の発音やイントネーション、あるいは発声そのものに関する改善点ばかりに気づくでしょう。それが普通です。中には自分の声を聞くのが嫌になる人さえいます。それでも毎日繰り返すことで、自分では気づかないほどに、少しずつですが上達していきます。
録音した音声ファイルはすべて残しておきましょう。そしてその音声を、1週間後、あるいは1か月後の練習の際に、最新の練習音声と聞き比べてみてください。自分では気づかなかった上達ぶりが感じられ、自己肯定感も向上するでしょう。
スピーチやプレゼンの上達は、自分自身の地道な努力にかかっています。志を同じくする仲間や先輩、時に先生や上司の支えを受けながら、ぜひとも練習を継続してください。未来のあなたの英語を変えることができるのは、今の自分自身だけなのですから。
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