Q. 予選落ちするのが怖い
「結果がダメだったらと思うと怖くて予選に応募できません」

Question ▶ そろそろスピーチやプレゼンテーションのコンテストに挑戦したいと思っています。でも予選を通過できないと恥ずかしいし、自信をなくしそうで応募する勇気がありません。

Answer ▶ まずは自分のやる気を褒めてあげましょう。そして「応募する経験」を重ねてみませんか。 実際には多くの人が予選の応募以前に諦めて「自己敗退」しています。自信をもって応募し続ける人には、いつか必ず結果がついてきます。
スピーカーの豊かな熱量で予選通過を目指そう
勇気をもって応募した予選結果が不合格だとメンタルが凹みます。私の研究室の学生たちも同じ経験をしています。ましてや初めてコンテストに応募する人が、最初から優勝候補なワケがありません。何ごとも最初はうまくいかないのが普通。最初の不安は成長のための通過儀礼として、ここまでの自分の努力を称えましょう。
私がスピーチコンテストの予選審査員を担当する際、プレゼン音声に確固たる熱量を感じると、思わず聴き入ってしまいます。それはスピーチの上手・下手とは関係ありません。応募作品を録音する時には、大げさにならない程度に自分の気持ちを120%に高めてください。そしてマイクの向こうにいる聴衆に心から語り掛けることが大切です。
予選敗退に鍛えられたスピーカーは、強い。
それでも予選通過が叶わない場面は訪れます。仮に不合格でも、その結果はあくまでも「その大会」に限った話です。たまたま似たトピックの応募者が重なって、相対的に不利になったのかもしれません。あるいは単に予選審査員との相性がイマイチだったのかもしれません。
今後の改善のための反省は大切ですが、結果が出るたびに落ち込んでいる時間はもったいないです。本選大会で堂々と発表する自分の姿をイメージしつつ、適宜必要な改訂を加えながら他の大会に応募を続けてください。
予選で悔しい思いをする経験は、必ずそのスピーカーを強くします。敗退は辛いことですが、まったく恥ずべきことではありません。挑戦しないことの方がはるかに残念です。常に素直な心でスピーチに取り組むスピーカーには、遅かれ早かれ必ずチャンスは訪れます。