優勝・森田杯|"Totonoeru: The Organizing Beauty of Japan"
第15回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト|2021/12/18 京都外国語大学

2021年12月18日(土曜日)、「第15回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト」(主催:京都外国語大学 外国語学部英米語学科、後援:京都市・毎日新聞社ほか)の全国決勝大会が京都外国語大学(京都市)で開催され、当研究室の4年生ペアが優勝し「森田杯」を獲得! 同大会において、当研究室は2018年の準優勝に続き、今回、初の優勝「森田杯獲得」となりました。
「整える」という概念が日本文化であることを例示
初優勝(森田杯)に輝いたプレゼンテーションは、"Totonoeru: The Organizing Beauty of Japan" [整えるという美しい日本の概念]をテーマに発表。その主題は「モノを整えること」「心を整えること」です。
靴を整えたり、机を整えたり、服を整えたり。「整える」という行為は、一見「物理的な整頓」と捉えられることが多い中、実はその背後に「未来に向けて心を整える」という役割があることを指摘しました。
プレゼンの後半では、発表者自身の「日本庭園での座禅体験」を例にひき、「目を閉じて何も見えない状態は、まさに"心を整える"象徴」だと訴えました。モノと心の融合的調和があるからこそ、私たちの「整える」という行為は、概念的価値を伴う優れた「日本文化」であると結論づけました。
発表では、様々な事例を視覚的に例示し、ユーモアたっぷりに表現するペアの掛け合いに大きな拍手が送られました。全国ファイナルの舞台で、ペアプレゼンテーションの完成形を示した形です。
「言われてみれば確かに」というテーマを厳選
同大会のテーマは「日本文化」です。このような大会テーマが設けられているコンテストでは、そのテーマの枠内に収まる話題を探さなければなりません。この時に注意すべきことは、日本文化の代名詞ともいえる「ありきたりのテーマ」を避けることです。
「日本文化といえば何でしょう?」という街頭アンケートをした際、トップ30にランクインするようなテーマは、すべて「ありきたりのテーマ」です。誰もが知るテーマは、聴衆に予備知識があるため理解は進みますが、プレゼンから感じられる面白さや興奮は大きく損なわれます。
今回の「整える」は、まさにテーマの勝利だとも言えます。言い換えれば、普段は日本文化として意識しないけれど、言われてみれば確かに日本文化だ、という優れたテーマに出会えたということです。
優勝したペアは、テーマの候補を100本以上検討し、その中から今回の「整える」というテーマを選びました。ゆえに、これは単に偶然「出会えた」わけではなく、発表者の意識と努力によって、そのテーマを「引き出した」と表現するのが正解でしょう。皆さんが同様のコンテストに挑戦される際には、テーマ選びの際の参考にしてください。
▶ 第15回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト [リンク]
▶ 同大会 結果報告(京都外国語大学ニュース) [リンク]
▶ 武庫川女子大学 大学NEWS [リンク]
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