準優勝・英文毎日杯|"Banquet on the River"

第12回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト|2018/12/15 京都外国語大学

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2018年12月15日(土曜日)、「第12回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト」(主催:京都外国語大学 外国語学部英米語学科、協力:文化庁、後援:京都市・毎日新聞社ほか)の全国決勝大会が京都外国語大学(京都市)で開催され、当研究室の4年生ペアが準優勝を収め、「英文毎日杯」を獲得しました。

「なぜ人は川の上で食べたいのか?」という素朴な疑問

準優勝(英文毎日杯)に輝いたプレゼンのタイトルは、"Banquet on the River" [水上宴会の醍醐味]。なぜ人は水上で食事をしたがるのか、という素朴かつユニークな問いに迫りました。

川床や屋形船は、川の上で食事を楽しむ伝統文化として知られています。なんとなく「楽しい」というだけではなく、そこには科学的な裏付けがあることを、「科学大好き学生」と「普通の女子大生」の二人の会話の食い違いの中で紹介しえいくのが、このプレゼンの面白さです。

川のせせらぎが脳に刺激を与えることがわかっても、それだけでは「川の上の食事」を十分に説明できません。発表者ペアは、香港の大型娯楽船との比較をふまえ、川床や屋形船を取り囲む「景色や風情」がひとつになっていることがそもそもの魅力だ、と結論づけました。

徹底した「役作り」を演出の基本に据える

今回、プレゼンの空気感を高めたのは、「科学大好き学生」と「普通の女子大生」という設定のコントラストです。

2名のプレゼンターが登場するペアプレゼンテーションでは、両者に必然的な存在意義がなければなりません。それを達成するために、「科学大好き学生」が科学的な裏付けを説明し、「普通の女子大生」には聴衆の関心を代弁する役割を与えました。

その結果、10分間があっという間に過ぎ去るほど会場は笑いに包まれ、結果的にプレゼンの内容も十分に伝えることができました。この戦略の秘密は、のちに「ペアプレゼンテーションにおける会話調の特徴」という切り口で、学会誌論文で明らかにされることになります。

英語スピーチ、英語プレゼンテーション、英語ペアプレゼンテーションと、種類は違っても、当研究室の学生は、パブリックスピーキングのコミュニケーション力をいかんなく発揮しています。


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