英語スピーチ・プレゼンの基礎体力アップは発音と語りのトレーニングから
コンテスト前の練習だけではプレゼンの基礎体力は上がらない!

競技会の前だけトレーニングをするスポーツ選手はいません。スピーチも同様です。コンテストの出場が決まった時だけ発音の練習をしても、それでは本番に到底間に合うはずがありません。滑らかな発音や語りはプレゼンの基礎体力です。常日頃からのトレーニングは欠かせません。
日頃から苦手な発音を意識してチェックする習慣を
ご存知の通り、英語には日本語には無い発音の仕組みがあり、紛らわしい発音は多くの発表者を悩ませます。子音の例を挙げれば「thとs」「rとl」「sとsh」、また母音では同じ「ア」や「イ」でも数種類ありますし、/au/ /ou/などの二重母音も大いに悩ましいでしょう。
だからこそ、「スピーチに取り組もう」と決めた瞬間から、苦手な発音を克服する練習に取り組む必要があります。「予選はまだまだ先だから」と思ってトレーニングをしない人が多いですが、めでたく本選出場が決まってから練習を始めても、日頃から訓練を続けてきた人との差は既に歴然です。
一瞬にして英語が流暢になることはありません。誰にでもある「クセ」を矯正しながら、正しい発音をひとつひとつ習得するにはとにかく時間がかかります。プレゼンターを目指す皆さんには、とにかく日頃からの発音練習を欠かさず、苦手な発音を意識してチェックする習慣をつけてください。
「発音」と「語り」はセットで練習するのが効率的
スピーチやプレゼンでは、「滑らかな発音」だけでは不十分です。それとともに「自然な語り」が必要です。「語り」とは、言葉に感情を乗せる表現力のこと。感情がこもった英語には、その人ならではのリズムが反映されます。
英語では、アルファベットが単語をつくり、単語が文章をつくり、文章が段落をつくり、段落がスピーチをつくります。単語から段落まで、それぞれのレベルにおいて、「ここはどういう感情表現がふさわしいか」を考え、滑らかな発音練習とともに、適切な感情を再現する訓練が必要です。
過去記事「【 100本ノック 】語りの素振り練習が実戦で差をつける」で紹介したトレーニングのように、少しずつでも毎日、発音と語りの練習をしてください。そうすることで、いざ「本選出場!」という瞬間に、技術の準備も心の準備も十分に整ったスタートが切れるはずです。
「日頃から努力を続けても、本選出場が叶わなければ意味が無い」と考えていては、本選出場が叶った時に、その先にある「入賞」を目指すことが困難になります。ぜひ「誰もが面倒だと思う地道な努力」を続けてください。必ず、それが意味を成す日が来るはずです。応援しています。
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