【 difference 】他との違いがスゴさを生む「スピーチマインド」的アイデア

「アタマひとつ」抜き出る違いは、他人とは違う発表方法から。

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英語スピーチやプレゼンテーションの発表会やコンテスト、コンペ等では、誰もが最高の発表を披露します。中学・高校・大学、そして社会人と、それぞれ目指すゴールや英語力は違いますが、最終発表の機会ともなれば、例外なくプレゼンターが「上手」であることは共通しています。そんな中、他のスピーカーから「アタマひとつ」抜きんでるための"difference" [違い] を生む工夫について考えましょう。

「出る杭」となる最も簡単な方法は声を出すこと

「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、プレゼンターは「出る杭」にならなければ意味がありません。他の人と同じ声質、同じ表情、同じ熱量で話しても、聴衆の記憶には残りません。まずはどんな要素でも良いので、他人と違うこと、すなわち "difference" [違い] を示すことを目指してください。

もし、皆が「出る杭は打たれるから」と思って遠慮しているならば、それこそが大チャンスです。もし出る杭となって打たれたとしても、「聴衆から "打とう" とさえ思われないプレゼン」より遥かにマシだと考えるのが正解です。

その最も簡単かつ簡潔な方法が「声を出すこと」です。私が多くの学生を指導してきて感じるのは、発表者の声が小さいこと。恥ずかしさがあるのか、それで十分だと思っているのか、とにかく私が考える「優れたプレゼンの声」から見れば、明らかに声が小さすぎます。

その結果、「みんな声が小さいから大丈夫」といった空気さえ感じられます。これはとても残念なこと。そんな環境にあって、空気を震わせる大きな声の発表者が現れたらどうでしょうか。たったそれだけで、間違いなく会場の空気がピリッと引き締まり、誰もがあなたに注目するでしょう。結果として、そのプレゼンは聴衆の記憶に強く残ります。

プレゼンの内容(contents)や発表技法(delivery)がいろいろ議論されますが、発表現場での優先事項は、何より「声」です。迷うことなく、まずは「声」で違いを見せてください。

自分はどんな「違い」を見せるかを戦略的に考える

声以外にも、違いを見せる方法はあります。たとえば「笑顔・姿勢・目線」などは、発表の印象を大きく変えます。これら「笑顔・姿勢・目線」は、緊張するとすべてダメになりやすいモノの代表格でもあります。「いい笑顔だったよね」「姿勢がカッコよかった」「しっかり目を見て話してくれた」といった印象は、他者(他社)との違いを際立たせ、プレゼンの印象を引き立てます。

過去記事「【 Speech Mind 】唯一の生き方を尊重する"スピーチマインド"とは?」で紹介した「スピーチマインド」とは、人と違うことを指向することの重要性を体現した言葉です。大切なプレゼンが、単に"one of them" [多くの中のひとつ]で終わるか、"make a difference" [違いを生みだして成功]するかの違いが、スピーチマインドにあります。まずは「人と違う何かをしてやろう」と思う気持ちを忘れないでください。

人前に立ってプレゼンをするということは、他人との違いを明確に打ち出すということです。「内容が素晴らしいから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。その「素晴らしい内容」に聴衆がたどり着くまでに、もう既にプレゼンターの印象は決まってしまうのです。発表冒頭から何らかの形で「出る杭」となり、聴衆の興味と関心を惹きつけ続けなければなりません。

プレゼンやスピーチが内容的に優れていることは当然として、最後の発表の直前には、どうすれば他の人たちから「アタマひとつ」抜けられるかを考えてみてください。

最後の手段となれば「出来る限りのことはすべてやりたい」と考えるのは当然でしょう。人と違う声、人より際立つ笑顔、誰よりもまっすぐな姿勢、最初から最後まで聴衆を直視する視線。これらは最も簡単に、他者との違いを見せることができるデリバリーのテクニックです。

発表本番に多くのことを考えるのは無理です。「せめて自分は〇〇で勝負する」と言い切れる何かを事前に用意し、それを登場した瞬間から自身の強みにしてください。聴衆も、もちろんコンテストの審査員も、新たな「出る杭」を待っています。


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