発表前と発表後の余裕を演出する「2秒の習慣」

緊張をほぐしつつ聴衆に余裕を感じさせる笑顔+ひと呼吸

名前が紹介されてマイクの前に立った時、いきなり話を始めていませんか。話す前のひと呼吸、終わってからのひと呼吸。聴衆に笑顔を見せる瞬間が、話者と聴衆の緊張感を和らげます。実践してみましょう。

ひと呼吸の瞬間に笑顔で聴衆を見渡すゆとりを持とう

会場が期待に包まれる発表前は、話者だけでなく聴衆も緊張しています。マイクの前に立った瞬間、すぐに話し始めたい気持ちを抑えてひと呼吸してみましょう。時間にして2秒ほど。笑顔で聴衆を見渡して会場の空気感に触れてください。

マイクの前で沈黙するのは緊張しますが、その2秒の静けさのおかげで「この人は何を話すんだろう」という聴衆からの期待と集中を高めることができます。話者にとっても、この直前のひと呼吸が緊張を和らげてくれます。

発表後も同様です。話し終わるとつい急いでマイクから立ち去ろうとしがちですが、ぜひここもゆっくりと。笑顔でまた2秒、聴衆を見渡してから席に戻りましょう。「あぁ、いいスピーチだったな」と聴衆が振り返る余韻は、スピーカーの落ち着いた所作から生まれるものです。

誰もが緊張する時だからこそ2秒の余裕に価値がある

スピーチの前は誰もが緊張します。だからこそ「2秒の習慣」を発揮できるスピーカーが際立ちます。同様に、誰もがそそくさと帰る瞬間だからこそ、終わったあとの2秒の笑顔が話者の余裕を感じさせるのです。

「終わりよければすべて良し」という言葉がありますが、スピーチやプレゼンは「始まり」も大切です。その始まりと終わりを、ぜひ柔らかな笑顔で演出しましょう。

発表前後の笑顔と沈黙は、いわば習慣的なものです。いつもそれを繰り返すうちに、自然と自分のスピーチスタイルの一部になっていきます。緊張するときほど笑顔で沈黙。矛盾するようですが、これもスピーチならではのテクニックです。

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