大学生の就職活動「ガクチカ」に英語スピーチやプレゼンを選ぶメリットとは
取り組む学生が少ない分野だからこそのアドバンテージ

就活に取り組む学生の間で重要なキーワードが「ガクチカ」。これは「学生時代に力を入れたこと」の略語です。就活の時期を迎えて多くの学生が「何を書けばいいか」で困るなか、私の研究室に所属する学生は、悩まず「スピーチ活動」と記します。その希少性やストーリー性から、スピーチは「ガクチカ」にとても適した活動です。
他の学生と被らない希少性と「独自の物語」を味方に
ガクチカに適した活動という観点で考えると、スピーチはその条件を満たしているように感じます。その理由は、まず活動自体に希少性があること。そしてその経験から語られるストーリー性が豊かであることが挙げられます。
学生の皆さんが周りを見渡した際、本格的な英語スピーチに取り組んでいる同級生はどれだけいるでしょうか?「まわりに同じガクチカを語ることができる仲間が少ない」ということは、それ自体が独自色のあるガクチカを構成する要素になります。
さらに、英語スピーチやプレゼンに対する真剣な取り組みには「人それぞれのゴール」があり、そこには成功もあれば失敗もあります。その過程では、喜びも挫折も経験するでしょう。そんな「当事者だけに語ることができるストーリー」が豊かであることも、スピーチ活動が「ガクチカ」を魅力的にする要素です。
サクセスストーリーではなく「学びのストーリー」を
就職活動のエントリーシートや面接では、何らかの「サクセスストーリー」を語る必要があるように思っている学生が多いですが、自己PRの本質は「成功をアピールすること」ではありません。成功であれ失敗であれ、そこから何を感じ、何を得たのか、それが応募者の人間性を形成します。
その観点からいえば、「私は英語が苦手だからスピーチは向かない」とか、「無理にスピーチをやっても就活に役立たない」というのは誤った考え方です。上に記したように、スピーチには「人それぞれのゴール」があります。その道のりをしっかり歩むことが印象的なガクチカを築き上げるのです。
自分自身をプレゼン!就活で生きるスピーチ技術
英語スピーチの研究者/教育者という立場上、私にはスピーチの素晴らしさがより強く見えてしまうバイアスはあるかもしれません。しかし、今までの多くのゼミ生の就活を見守るなかで、彼らのスピーチ活動が就活にプラスに働いてきたことは確かです。
就活はつまるところ、自分自身を採用してもらうための「説得型スピーチ」「自己PRプレゼン」づくりです。努力のプロセスをガクチカとしてアピールできるだけでなく、実際の面接においても次のようなメリットが就活を後押ししてくれます。
- 生き生きとした声と話し方
- 豊かな表情や雰囲気づくり
- 立ち居振る舞いや身のこなし
- 話の構成力や時間配分
- 予想外の質問や緊張感にも動じない精神力
研究や実践という学術面の面白さだけでなく、就活にも役立つ活動として、英語スピーチやプレゼンテーション活動を見直してみてはいかがでしょうか。就活という直近の目標に対する「実利」だけでなく、社会に出てからも「一生使えるスキル」として、本物のガクチカになるはずです。
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