「上手に読む」から「上手に語る」への転換は気持ちの積み上げ練習をしよう

何を言いたいかよりも何を伝えたいかを考える

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英語スピーチやプレゼンで、「上手な英語だけどイマイチ感情が伝わらない」というスピーカーが意外に多いようです。うまく気持ちが乗らない原因は、そもそも「気持ちを伝えることに慣れていない」ことにあります。まずは「感情表現の3段階の練習」を積み上げることで、しっかり思いを届けられるスピーカーになりましょう。

まずは「気持ち」を整理する練習から

1つめの段階は「その時々の気持ちを確認する」練習です。練習に入る前に、自分の原稿を「ダブルスペースのレイアウト」で準備し、必要なメモを書き込めるように準備しておきましょう。

スピーチで気持ちを伝えるためには、そもそも、その瞬間の感情を話者自身がしっかり把握することが大切です。原稿の最初の単語から最後の単語まで、順番にストーリーの流れを追いながら、感情の変化を整理してみませんか。

ダブルスペースのスピーチ原稿を用意し、段落ごとに「自分の感情」を簡単に書き込んでみてはどうでしょうか。段落横の余白に、ひとこと「うれしい」「悲しい」といったキーワードだけでも構いません。まずは大まかな感情の変化を段落ごとに整理しましょう。

そのうえで、慣れてくれば段落の中にある感情の変化を考えます。文章の下の余白に「自信たっぷりに」とか「わくわくした感じで」といった具合に書き込みます。こうすることで「無意識」だった自分自身の感情が、ハッキリ意識されるレベルに変わります

次に感情を声と表情で再現する練習に挑戦

2つめの段階は、原稿に書き込んだメモを見ながら、その感情を「声」と「表情」で再現する練習です。

この時に気を付けるべきポイントは「英語の上手さを意識しないこと」です。大切なのは「上手かどうか」よりも「伝わるかどうか」です。うれしい時にうれしい声と表情がきちんと表現されているかを意識して、ゆっくり練習をするのがポイントです。

焦る必要はないので、鏡を見ながら、ゆっくり練習することをお勧めします。流暢にスラスラ話す練習は、後からでも大丈夫。まずは「気持ちが伝わるスピーチ」を作ることに集中しましょう。

仕上げは友人に「感情チェック」をお願いしよう

3つめの仕上げは、練習の成果を友人に見てもらい、スピーチ全体の「感情チェック」をしてもらうことです。

自分では感情が入っているつもりでも、それがうまく出てこないことがそもそもの問題でした。それを克服できているかを、他人の目で確認してもらうのがポイントです。

その際は、「感情のメモ」が記入された原稿を友人に渡して、その感情の指示通りのプレゼンができているかをチェックしてもらうのです。そうすれば、誰でも簡単に、「スピーカーが求めている感情」と「実際に届いている感情」にズレがないかを確認してもらえます

これらの練習を通じて学ぶポイントは、スピーチの練習では、常に「何を練習するのか」を明確にすることの大切さです。自分の課題を「意識化」し、課題に沿って練習し、第三者のチェックを受ける。これを繰り返すことで、間違いなく「語りの感情」は豊かになっていきます。


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