【 感受性 】スピーチにおける感性は日頃から感受性を磨く意識が育てる

ひとつのモノを「他人と同じように眺めない」という原理

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同じ絵画を見ても、その感想は人それぞれです。印象は人それぞれで良いのですが、優れたスピーカーになるためには、常に感受性の感度を高め、自分ひとりでも数多くの印象を感じ取れる素養が必要です。スピーチやプレゼンにおける豊かな感性を磨くためには、まずはその土台となる感受性を高めましょう。

何を見ても他人と同じ印象では独創性は育たない

芸術の世界では、かつてまったく日の目を見なかった作品が後世になって高く評価されることがあります。こんな時、「画家の世界観に時代が追いついた」と表現されますが、それだけ「人々が多面的にモノを観察する」のは難しいということでしょう。

優れたスピーチには、「独創的である」という基本的な特徴があります。スピーチにおいて、聴衆の多くに好感触を与える発表をするのは確かに大切ですが、多くのスピーカーが同じような話題や主張を披露すれば、聴衆にとっては退屈です。

"現代社会"という同じ「モノ」を見る時に、他人と同じような印象や所見を持っていては、そこから出来上がるスピーチも「どこか同じような発表」になります。それを避けるためにも、まずは人と違う、人よりも敏感な「感受性」をもって社会と日々、向き合うことがスピーカーには重要だといえます。

スピーチにおける「感性」とは、感受性+表現力。

講演会後の質問で、「優れたスピーカーになるための感性を磨くにはどうすればいいでしょうか」というお尋ねをいただくことがあります。

私が考えるスピーチの感性とは、社会の出来事を複眼的に捉える「感受性」と、それを言語化する「表現力」の合わせ技です。ですから「感性」を磨くには、その土台である感受性を高めることが不可欠となります。

目の前で起きている、あるいは自分自身も巻き込まれている社会問題に対して「自分ならそれをどう捉え、どう感じるか」という点に、まずは意識を向けましょう。優れた「気付き」があれば、言葉は後からついてきます。その結果として仕上がったスピーチが、優れた感性をまとうものと私は考えます。

毎日の生活は基本的に平凡です。その中において、一つでも疑問を持ったり、感動したりすること。そんな意識を持つだけで、感性は豊かになっていくのではないでしょうか。そう考えるほど、毎日の生活が優れたスピーチの入口であることを再認識できるはずです。


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