3位入賞・英文毎日杯|"Tsutsumu: Hide-and-Seek in Beautiful Wrappings"
第16回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト|2022/12/17 京都外国語大学

2022年12月17日(土曜日)、「第16回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト」(主催:京都外国語大学 外国語学部英米語学科、後援:京都市・毎日新聞社ほか)の全国決勝大会が京都外国語大学(京都市)で開催され、当研究室所属の4年生ペアが3位に入賞し、英文毎日杯を獲得しました。
同プレゼンコンテストにおいては、2018年には準優勝、2021年の優勝(森田杯獲得)に続く通算3回目の上位入賞。当研究室の学生が活躍を続けています。
「隠す思いやり」と「開ける期待」をつなぐ"包む"文化
今大会で3位入賞(英文毎日杯獲得)を果たした、ペアプレゼンのタイトルは、"Tsutsumu: Hide-and-Seek in Beautiful Wrappings"[美しい「包む」の中にあるもの]。贈り物を風呂敷などで包んで渡す文化の面白さをとり上げました。
贈り物を包む文化は、相手に敬意を表する思いやりです。一方で、時に贈り物には賄賂のように裏の意味があることも。プレゼンでは、風呂敷は中身を隠して相手に気持ちを届けつつ、相手がその風呂敷を解く際に、送り主の真意を測る機会を提供していると指摘しました。
ふたりはプレゼンを通じて、風呂敷や袱紗の歴史的背景を紐解きつつ、贈り物を「包む」という行為に隠されたオモテとウラの文化をユーモラスに訴えました。「美しい包装の中に醜い本心」という皮肉を多角的に演じるプレゼンに、会場では時折大きな笑いが起こり、聴衆との温かい一体感が感じられました。
機器トラブルを想定した「リードスライド」が問題を回避!
今回、ふたりはプログラムの発表順が1番でした。そんな事情もあってか、PCを操作するワイヤレスコントローラーが本番冒頭で故障し、冒頭1枚目からパワーポイントスライドが進まないトラブルが発生。それでもふたりが焦らなかったのは、そのような事故を想定したうえで練習を重ねてきたお陰です。
そんなトラブルがあると、通常ならセリフが走り始めているので「やり直し」今回、ふたりはプログラムの発表順が1番でした。そんな事情もあってか、PCになり、雰囲気は台無しです。それを避けられたのは、私の研究室では、パワポのスライド表紙の前に「リードスライド」と呼ぶ「0枚目のスライド」を置くように徹底しているからです。
そのため、ステージに上がると同時にPowerPointのスライドを1枚動かして「本物の表紙」にするわけですが、機器に異常があればこの段階で気付くことができるのです。今回は、その「万が一」が発生しましたが、プレゼンターが瞬時に気づいたため、機器交換をして問題なくプレゼンを始められました。
リードスライドの存在は、プレゼンターはもちろんのこと、主催者側にとっても緊急事態を回避する最高の配慮になったことでしょう。当研究室の「勝てる」プレゼンの背後には、こうした戦略的な仕組みが随所に隠されているのです。
▶ 第16回 森田杯・英文毎日杯 ペアで紹介する日本文化英語プレゼンコンテスト [リンク]
▶ 同大会 結果報告(京都外国語大学ニュース) [リンク]
▶ 武庫川女子大学 大学NEWS [リンク]