書きやすい!面白い!中学生に最適な英語スピーチのテーマやネタとは?
中学生に限定すると英語スピーチの題材はもっとシンプルに

英語スピーチのテーマを考えるのは誰にとっても難しいものです。そこで中学生に限定して考えてみるとどうでしょうか。中学生らしさを残しつつ、他の人とは少し違う印象を残すためのスピーチテクニックを考えてみます。大切なポイントは「自分だからこそ話せること」を探し、それをシンプルに語ること。今後の飛躍につながるスピーチの第一歩を考えてみましょう。
まずは制限時間をシンプルに使い切ることを考える
まず、学校で英語スピーチの課題に取り組む中学生が、どんなテーマで書こうかと思案しながらこのサイトにたどり着いた時点で、既に人とは違う努力をしています。「聴衆のために何か面白いスピーチをしよう」という発想を持つこと自体が、十分に素晴らしいことです。まずは自分を褒めてあげましょう。
そのうえで、中学生らしい英語スピーチについて考えてみましょう。中学生の英語スピーチが授業課題として出される時、求められているのは「大そうな(立派な)スピーチ」ではないでしょう。制限時間も1分から3分程度ですから、そこで期待されるのは「スピーチらしい形式を伴った発表ができるか」ということです。
その観点から考えると、次の3つのポイントが大切になります。
- 与えられた時間を堂々と話し切ること。
- 1分あたり100ワード程度の分量を意識すること。
- 内容はシンプルにしてクラスメイトに理解しやすくすること。
まずは与えられた時間を堂々と話し切ることが大切です。中学生であれば1分あたりの語数(字数)は100ワード(単語)くらいですから、分量もそう多くはありません。逆にいえば、フォーマットがシンプルな分、内容もシンプルにしないと、聴衆となるクラスメイトにとって「何やら難しい話」という印象が残ります。
難しいことを考える必要はありません。与えられた時間を、シンプルな話題で楽しそうに話し切ることを考えれば、まず大きな失敗にはなりません。
"らしさ"を保ちつつ、奇抜さを狙わない「自分語り」。
中学生らしいシンプルなテーマとして考えるべきは「自分語り」です。自分語りとは、すなわち「自分だからこそ話せる、自分に関する話題」です。自分の好きなことや関心のある話題を選べば、なぜそれを選んだかの理由も明快になるからです。
「だって好きだから」という理由だけでは論理的には不十分なのですが、「好き」ということは「強い関心」があるということにつながっています。ですから、その関心を持つに至った理由を述べれば、スピーチの導入部分もスムーズに運ぶはずです。
この時、いくつかのテーマの候補があがったら、ぜひ聴衆のことを思い返してください。クラスメイトが聴衆であれば、「彼らが楽しんでくれそうな話題は何か」を考えるということです。この配慮は、聴衆分析(audience analysis)と呼ばれ、スピーチにおいては欠かせないプロセスになります。
自分の好きなことや、自分が最近取り組んでいること、自分が驚いたことなど、まずは「自分」を中心に構成する「自分語り」が話しやすさのヒントになります。自分をテーマに据えることで「なぜその話?」というスピーチのきっかけも、さらにイキイキとしたものになるでしょう。
スピーチでは「独自性」が大切と言いますが、これは決して「奇抜なもの」を狙うという意味ではありません。1分や3分のスピーチで奇抜さを狙ってしまうと、「何やら変わったスピーチだった」という印象しか残りません。「自分だから話せる話題は何だろう」という発想でテーマを考えるのが安全です。
具体的なスピーチの内容の展開例については、過去記事「Q. 英語スピーチで何を話すかのテーマが思いつかないから困る」の話題の展開例を参考にしてください。また、ブログタグ「テーマ」にも、関連記事の一覧があります。
不必要に目立とうとせず、大きな声で誠実に話す。
さて、ここで「上手な発表だな」と思われるポイントをお教えします。それは「目立とうとしないこと」です。中学生や高校生が英語スピーチを発表する時、目立とうとすると、ジェスチャーや態度が雑になったり、不必要に声の抑揚や大げさになったりする傾向があります。これらはどれも、スピーチとしては減点です。
冒頭でも書きましたが、中学生のスピーチ課題で期待されているのは「スピーチらしい形式を伴った発表ができるか」ということです。「自分に関する楽しい話を、クラスの仲間に楽しんでもらおう」という気持ちを持って発表に臨むのが良い心がけです。
ポイントは、誠実に話すことです。そして大きな声で。このふたつを気に掛けるだけで、中学生の英語スピーチとしては十分な質を保つことができます。
他の人が自分よりもウケている場合もあるでしょうし、自分よりも流暢にペラペラ話している人が羨ましく感じられることもあるでしょう。でもそれらは、英語スピーチの「本質的な学び」に影響するものではありません。聴衆のことに思いを寄せることができれば、中学生の英語スピーチ課題としては十分な学びがあります。
自分が自信を持って話せる自分自身のことを、誠実に、大きな声で話す。その過程で「聴衆側の興味」にも思いを寄せてみる。これができれば、中学生には十分な立派なスピーチになるはずです。さあ、自分だけができる「自分語り」で、クラスの仲間を楽しませてみましょう!
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