【 ツラ合わせ 】PowerPointの素材を整列させるスライドデザインの基本
スライドの配置は「何かに揃っている」から安定する

優れたレイアウトデザインのヒントは身の回りに溢れています。たとえば、道路の「止まれ」のサイン。3つの文字が安定して見えるのは、文字列の端が揃っているからです。こうした整列の手法は、パワーポイントのスライドレイアウトにおいても欠かせないテクニックになります。
何かに面(ツラ)を一致させるから「ツラ合わせ」
PowerPointのスライドに素材を配置する際、その「位置」に気を配っていますか?過去記事「画像を挿入したあと配置機能で見た目を整列させて揃える方法」では、パワポで素材をキレイに整列する方法を説明しました。その「美しい配列」を身の回りの身近な例で考えてみましょう。
道に出れば必ず見かけるサインに、一時停止を示す「止まれ」のペイントがあります。私が通勤中、ちょうどそのサインが施工されたばかりの路面を見かけましたので、写真を撮影しました。それがトップ画像です。
「止・ま・れ」の各文字の右端に目安となる白い粉の線が引かれ、それにぴったり整列する形でペイントが施工されているのがわかります。このように、何かの物の端となる表面の「面(ツラ)」に沿って素材を配列することを、デザインの用語で「ツラ合わせ」といいます。
「アタリ線」にツラを合わせるだけで安定感!
トップ画像のように、何かを揃えるために引く「目安となる線」のことを、デザインの世界では「ガイド」や「アタリ」と呼びます。何かに「当たり」をつけて、それに揃える。至ってシンプルな作業なのですが、プレゼンスライドを作成する際、この重要性に気付いていない方が意外と多いのが現状です。
「アタリ線で素材を揃える」というデザインの常識は、それが破られた時に強烈な違和感を覚えます。下の画像を見てください。

いかがですか?この画像は、別の角度から撮影した同じ路面を、私が画像加工をして「わざとアタリを崩して配置」したものです。もしもこんなサインが街中に溢れていたら、気になって落ち着いて運転できませんよね。優れたデザインの価値は、知らず知らずのうちに、「当然のもの」として私たちの生活に溶け込んでいるのです。
パワポのスライドも同じことです。上の画像でたとえるなら、路面はスライド。「止まれ」の文字は、その上に配置される画像や図形素材です。デザインの基本は「ツラ合わせ」です。スライド上に何らかの素材を置いた時は、必ず何かにアタリをつけてツラを揃える習慣を身につけましょう。
私が大学を卒業して広告制作の現場に入ったとき、グラフィックデザイナーの先輩から真っ先に教わったのが、この「アタリをつけて整列せよ」という基本でした。それがまわりまわって、日々のプレゼンテーションのデザインに役立っているのは、なかなか面白い巡り合わせだと感じます。
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