Q. もっとボディランゲージ(ジェスチャー)を使うように指導される

「ボディランゲージは大げさにやるのが良いの?」

student

Question ▶ スピーチのコメントで「もっとジェスチャーが必要」と言われました。大げさなくらいにするのが良いのでしょうか?

shimizu

Answer ▶ 自分にとってどうするのが自然かを考えれば良いと思います。ジェスチャーを使って話すのが自然に思うのであればそれが正解ですし、ジェスチャーを使わないのも正解です。「何が自然か」を考えてみてください。

「ジェスチャーを使いなさい」と指導される時

スピーチやプレゼンテーションにおいて、先生や経験者から「ジェスチャー」を使った方がいいと言われる時は、何か理由があります。ジェスチャーをする余裕がなくて「棒立ち」になっている、あるいは緊張で体が固まっているなど、見栄えが「堅くて不自然」な時にそう言われることが多いはずです。

そのアドバイスをきっかけに、ボディランゲージを使ってみることでリラックスできるのであれば、やってみる価値はあります。ただ、無理やり演技するようなジェスチャーを付ければ、今度はそれが「堅くて不自然」に映ります。要は「自然に見えること」が何より大切です。

「ボディランゲージを使って」というアドバイスは、「そのままでは不自然だよ」という指摘と捉えましょう。肩の力を抜いてリラックスしたり、両手を体の前に自然に置いてみるだけでも、いくらか「自然に」映るでしょう。

「英語を話す時はジェスチャーを大げさに」は本当か?

インターネットの記事を見ていると「英語を話す時は身振り手振りのジェスチャーは大げさに」といったアドバイスを見かけます。これは少々誤解を生む表現です。既にある程度ジェスチャーを使っている人にとっては、それ以上大げさにする必要はありません。逆にまったく使っていない人は「いつもより大げさに」する必要はあるかもしれません。

ジェスチャーに代表されるボディランゲージは、有っても無くても構いません。大切なのは、ジェスチャーが有っても無くても、その状態が「自然に見えること」です。

スピーチコンテストなどでは、ジェスチャーの良し悪しが話題にのぼることがあります。ジェスチャーは有った方が良いと考える審査員でも、大げさなジェスチャーには否定的です。そのスピーカーらしさや人間味が感じられる身振りこそ、誠実なジェスチャーなのだと私は思います。


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