Q. 英語スピーチの原稿にうまく感情が乗らず単調な読み方になってしまう
「スピーチでうまく感情表現ができない時はどうすれば?」

Question ▶ 何度練習しても、単調で平坦な読み方になってしまいます。感情を込めて読むにはどうすればよいですか?

Answer ▶ スピーチの原稿に無駄な単語はありません。すべての単語の意味を感じながら、ゆっくり丁寧に気持ちを載せることから始めましょう。
本当に感情が感じられないかを先生に相談してみる
確かに、慣れるまでは感情豊かにスピーチをするのは難しいですよね。でも、英語スピーチと聞いただけで、どこか「感情的に語るのが当然」のように思ってはいませんか?実際はそんなことはありません。静かな語りでも、静かなりに、感情の起伏を伝えることはできるのです。
すべての話者が情熱的であるとは限りません。それでも自分の語りが「単調」だと気になる時は、信頼できる先生に、いちど発表を聞いてもらうことをお勧めします。スピーチに詳しい教員であれば、仮に生徒が自分の語りを「単調」だと感じていても、実際はそれなりに感情の動きを感じ取れることが多々あります。
誰もがいつも、燃え上がるような情熱をぶつけてくるスピーチを聴きたいとは思っていません。情熱を感じられるのは、「情熱を感じない平坦な部分」があるからです。まずは「ここぞ」という場所に気持ちを乗せていく練習から始めてみましょう。
自分の感情が表れる「山場」にマーカーでチェック
慣れないうちは、まず一つの段落ごとに一か所ずつで良いので「この文章には気持ちを込めたい」と思う表現に蛍光マーカーで印をつけましょう。1段落1か所なので、全体を通じてもわずか数か所です。原稿を眺めるとその箇所がひときわ目立つはず。そこに気持ちを込めるよう意識して練習をします。
感情を乗せるには、(1)声を大きくする、(2)声を高くする、(3)ゆっくり話す、などの手法がありますが、この際、やり方にこだわる必要などありません。とにかく「ここが大切なんだ」という気持ちで語れば、自然とそこに「力強さ」が響きます。それが感情表現の第一歩です。
少しずつ慣れてきたら、マーカーの数を増やしてみたり、感情の種類によってマーカーの色を変えてみます。そうすることで、スピーチ全体を通じた「起伏」が生まれます。そうなれば、先に述べたように「情熱を感じない平坦な部分」の大切さも感じられるようになるはずです。
劇団の俳優でもない限り、そんなに巧みに感情表現をコントロールすることはできません。一方で、感情表現はスピーチにおけるテクニックのひとつですから、日々の練習で次第に身につくものです。まずは「ここぞ」という一か所から始めて自信を積み重ね、自分だけの「起伏のつくり方」を生み出してください!
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