Q. クラスでの発表とスピーチコンテストに出るのはどれくらいレベルが違う?
「全国レベルのスピーチコンテストのレベルってどのくらい?」

Question ▶ 学外のスピーチコンテストに興味があります。でも難しそうです。クラスで発表するスピーチとはどれくらいレベルが違いますか?

Answer ▶ クラス活動での発表と、全国オープンのスピーチコンテストでは、草野球とプロ野球ほどのレベルの差があります。確かに難しい挑戦ですが、それだけの学びと挑戦の喜びがあります。先生の助言を受けながら、ぜひ取り組んでください。
コンテストでの「発表」は、説得の一過程でしかない。
授業の一環としてクラスで発表する「スピーチ」は、その発表自体がひとつの学びの成果として評価されることが多いでしょう。しかし全国規模のコンテストでは、「スピーチを発表すること」は、聴衆を説得するためのひとつの過程に過ぎません。究極の目的は、聴衆の心を動かすことにあるからです。
ゆえに、全国大会で発表するスピーチが「上手であること」は望ましい条件ではありますが、それだけでは不十分です。聴衆の説得を目的として綿密に練られた原稿(コンテンツ)や、各種の表現技術(デリバリー)が一体となって、聴衆をどれだけ惹きつけられたかがコンテストにおいてスピーチを評価する基準になります。
クラスで発表するスピーチで、「人に気持ちを伝える」ということの面白さを感じることができたら、ぜひ学外の大会にも挑戦してみましょう。なかなか難しい挑戦ですが、それだけに、その過程で得られる学びや自信はあなたの財産になります。
自分のためではなく「誰かのために語る」という正義
クラスで発表するスピーチと、全国規模のコンテストでの発表を比較すると、その心構えにも大きな違いがあります。
授業での発表は、自分に与えられた「課題」をこなすために発表します。一方、全国大会では「聴衆のため」あるいは「聴衆の中にいる誰かのため」に語るというスピーチ本来の哲学があります。
全国の舞台では、「自分の言葉が誰かの人生を変えるかもしれない」という気持ちで、それぞれのスピーカーがスピーチを披露しています。ぜひその仲間になって、自分の言葉を誰かに語ってくださいね。
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