スピーチコンテストで勝ちたい!斬新さか新鮮さを磨いて入賞を狙おう
ライバルの力を借りて自分のスピーチを強くする!

「スピーチコンテストで入賞したい!」そう願う学生はきっと多いことでしょう。でも「スピーチが上手」というだけでは、なかなか勝てないのが弁論大会の難しいところ。なぜならライバルもみんなスピーチが上手だからです。そんな激戦を勝ち抜くには、スピーチに「斬新さ」か「新鮮さ」のスパイスが必要。今回は、コンビニのおにぎりとパンをヒントに、勝利のポイントを考えてみましょう。
コンビニから観察する「勝ち方」と「発想術」の原点
おにぎりもパンもおいしいですよね。最近ではご当地風味の品ぞろえもあり、ファンには嬉しい限りです。近くのコンビニに行くと、おにぎりコーナー、パンコーナー、それぞれの人気ランキングは一目瞭然です。
いつもスピーチのことばかりを考えている私には、この光景はスピーチコンテストそのものに見えるんです。それぞれの分野(テーマやジャンル)で順位を競いつつも、最終的にお客さまに選んでもらえた方が、人気ランキングで上位に残る、いわば「ガチンコ勝負」がそこにあります。
逆に、どんなに美味しいおにぎりでも、それが「おにぎり」のジャンルというだけで「あぁ、あのおにぎりかぁ」と思われてしまっては食べてもらえません。「平凡さ」の中に勝ち目はない。まさにスピーチコンテストの世界観です。
【斬新さ】おにぎり風のパン or パン風味のおにぎり
ここでライバルから一歩抜き出るポイントは「斬新さ」です。コンビニ商品であれば、たまに見かける「変わり種」や「限定品」といったところでしょうか。商品自体に珍しさがあれば、とりあえずは手に取ってもらえます。スピーチも同じで、誰も聞いたことのないテーマなら、とりあえず聴衆の興味は集まります。
つまり、ひとつ目のスピーチは、とにかく「斬新」であること。まだ誰もが聞いたことのないテーマで勝負するやり方です。
何十年も店頭に並び続けてきたおにぎりやパンでさえ、時折、衝撃的な新商品が生まれるのです。新しさに不可能はありません。とにかく新しい話題、食いつきのいい話題を考えましょう。そのためには、「ライバルがまだ手をつけていないテーマ」を探し求める必要があります。
どうしても斬新なテーマが見つからない時は、ライバルのテーマを逆手に取る戦略もあります。ライバルがおにぎりなら「おにぎり風のパン」で勝負。逆にパンに勝つなら「パン風味のおにぎり」で勝負です。これは発想術における「融合」のテクニック。ライバルの強さを理解した上で、それを自分の中に取り込んで自分の強みにする戦術です。
たとえば、ライバルが話しそうなテーマについて「〇〇〇など、もう議論する意味は無い!」と先に言い切る。ライバルが提示しそうな解決策に先回りして「〇〇〇な方法では無理。今こそ△△△を実行すべき!」と一歩先を行く主張をする。そうすれば、あなたのスピーチの方が明らかに斬新に聞こえます。
【新鮮さ】昨日焼いたパン or 今作ったおにぎり
ここまで紹介した「新しさ」は、モノ自体が「斬新」という意味でしたが、新しさの基準にはもう一種類あります。それが、ふたつ目のヒント「新鮮さ」です。「昨日焼いたパン」よりも「今作ったおにぎり」を選ぶのは、人は新鮮なモノに価値を見出すからです。
スピーチもこれとまったく同じです。仮にテーマが「どこかで聞いたことのある古いもの」でも、スピーチの中で紹介する具体例や逸話がどれも新鮮なものであれば、そこには「新しさ」を感じます。
「まだ聞いたことがないかも」という印象は「もっと聞いてみたい」につながります。論証で引用するデータや、ニュース、逸話をすべて最新のものにアップデートする。そういった工夫が、新鮮さの向上に大きく役立ちます。
「斬新」かつ「新鮮」というテーマに出会えれば、スピーチとしては最強です。ただ、そのどちらかだけでも、お客さまを引き付けるには十分な魅力になるはずです。斬新のヒントは「融合」、新鮮のヒントは「最新」です。覚えておいて損はありません。
スピーチがうまくいかないと悩むとき、そしてコンビニでおにぎりやパンを選ぶとき、ぜひこの記事を思い出してください!斬新さは、誰も話していないテーマや、ライバルを飲み込む「融合」の戦術から生まれます。新鮮さは、最新の話題を共有することで磨かれます。この「斬新さ」か「新鮮さ」を意識すれば、あなたのスピーチは「ライバルよりも一歩」抜き出せるはずです。
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