いよいよコンテスト本番!真っ白なキャンバスに最高の物語を描き切るために

聴衆の真っ白な頭の中に話者の物語を描く使命

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長く辛い練習の道のりを越え、いよいよ大会発表本番を迎える時がきました。その瞬間にスピーカーに与えられたミッションは、聴衆の頭の中に自分のストーリーを描き切ること。そこで求められるのは、初心の大切さと聴衆への愛情です。

聴衆の脳内は真っ白。まっさらなキャンバスに物語を描く。

本選の頃にはもう話者にとって身体の一部になった発表原稿も、聴衆はその内容をまったく知りません。MCの紹介を受けて舞台に上がった瞬間から、真新しいキャンバスにゼロからストーリーを描く作業が始まります。

メッセージはシンプルに。出だしはゆっくり。聴衆と目を合わせて語る。聞き馴染みのあるこれらの注意事項は、すべてこの瞬間のためのものです。スピーカーが思い描く最高の絵を描ききれるよう、丁寧にストーリーを語ってください。

聴衆の人生を変える数分間。それを達成するのは初心の強さ。

「走馬灯のように」という言葉がありますが、日々真剣にスピーチに打ち込んできた人なら、コンテストの大舞台で過ごす数分間は、まさにそんな心境でこれまでの練習期間を振り返るはず。この段階に至って考えるべきことは、そんな「初心の大切さ」です。

最初に大会を目指したきっかけを覚えていますか?自分自身の努力で大会と出会い、挑戦する決意を固めた人。あるいは先生に勧められてエントリーを決めた人など、動機は様々でしょう。本選への道のりはすべてそこから始まっています。

どんな人にも必ず「初心」があります。大会直前にはぜひあなたの初心を振り返り、自分自身が選んだ社会問題を、誠実かつ妥協なく訴える意思を再確認しましょう。その誠実さがあるからこそ、あなたの「人間的説得力」(エトス)を何倍にも高める力になります。

最高のストーリーは聴衆を愛する気持ちから

発表中、聴衆から思ったような反応がなくても、焦る必要はありません。どんな大会でも、話者と聴衆はまったくの初対面です。スピーチが終わる頃になって、いくらかでもお客さんの笑顔やうなずく姿が見られれば、スピーチやプレゼンはそれで大成功です。

青春時代を象徴する学生生活で、本選大会での発表機会を得られる人は多くありません。最後の瞬間は、細かなことは気にせず、自分自身に誇りをもつこと。そして聴衆を愛して語りかけることが大切です。

さあ、あとわずかで大きな挑戦は終わります。この瞬間は二度と戻りません。悔いのない時間を過ごしてください。今回の挑戦を、心から応援しています。そして今回の経験を糧として、今後のさらなる向上心に期待します。

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