PowerPoint|白い余白に余計なイラストや画像を入れないスライド洗練術
「シンプルであること」とは一切の余分を省くこと

パワーポイントでスライドを作っている時、デザインに余白ができると、そこに何かを入れたくなりませんか?そんな時こそグッと我慢し、余白を「ホワイトスペース」として生かしてみましょう。意図的に余白を残すからこそ、それ以外のパーツが引き立ちます。プレゼンターにとっての、簡単な「洗練の美学」です。
余白を残すのは「何かを入れる」以上の価値がある
スライドの"余白"は、文字通りの「余った白」ではあります。その余白(ホワイトスペース)には、写真を入れたり、イラストを挿入するのと同じほどの貴重な価値があります。余白ができたらとりあえず何かを入れる、という考えを見直しましょう。
そもそも、写真やイラストなどのスライド上のパーツは、「場所が余ったから入れる」という性質のものではありません。率直なところ、「余ったから入れる」という程度の「穴埋めパーツ」に価値はありません。
とりあえず余白を埋めたスライドは、一見すると魅力的に見えることもあるでしょう。しかし同時に、そのスライドで「最も伝えたい大切なメッセージ」が「穴埋めパーツ」によって薄められていることに気づく必要があります。
スライドのホワイトスペースはデザインの要
白い余白を恐れる必要はまったくありません。それは「ホワイトスペース」と呼ばれる、価値ある存在です。この記事のトップ画像と、以下のスライドを見比べてみてください。

トップ画像のスライドは、中央に配置されたキーワードの右下にイラスト(発表者の似顔絵)が配置されています。一方、上のスライドには余計なものが無く、潤沢なホワイトスペースが広がっています。
トップ画像は、それを見た瞬間に、聴衆の視点は中央のキーワードに目が行くとともに、右下のイラストに関心が移ります。そしてこう考えるでしょう。「これは誰の顔だろう?」「なぜここに似顔絵があるのだろう?」これでは、大切なキーワードへ100%集中してもらうことは困難です。
一方、上のスライドにはキーワード以外に何もありません。集中を妨げるノイズ(似顔絵のイラスト)が無いため、スライド上のキーワードだけに聴衆の意識が集中します。さらに、内容を読み終えた聴衆は、自然と次の言葉を待つために話者へと注目してくれることでしょう。
余白は「埋めるもの」ではなく「生かすもの」
スライドの余白は、単なる「余り」の空間ではありません。余白は、他の主要なパーツに集中させる大切な役割を果たしています。スライドの制作中に広い「余白」が残っていても、何も怖がる必要はありません。その分、本来伝えるべきメッセージが強く伝わると考え、堂々と発表すれば良いのです。
ホワイトスペースの大切さに気付くと、余白を「埋めよう」とは思わなくなります。白い空間の美しさと洗練された魅力を、ぜひ見直してみてください。
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