スピーチやプレゼンの質疑応答で英語の質問が聞き取れない時の聞き返し方8選
質問のあと即座かつ簡潔に聞き返せば何も失礼ではない

スピーチやプレゼンのあとに設けられる「質疑応答」の時間はとても緊張します。普段なら聞き取れる英語までもが難しく聞こえてしまうこともあるでしょう。質問をされた瞬間に「分からない」と感じた時は、そのまま考え込んでも結局は分かりません。速やかに「もう一度質問してもらう」のが正解です。
質問が分からないのに考えても無駄だと気付いて
私がコンテストの審査員として発表者に質問をする時は、なるべく分かりやすく質問をするように心がけていますが、それでもうまく理解されないことがあります。そんな時、発表者がうつむいてしまったり、考え込んでしまうと、審査員としてはとても申し訳なく思います。
しばらくの沈黙のあとで、発表者が申し訳なさそうに"Could you repeat the question, please?" [もう一度その質問をお願いします]とお願いされると、「やっと聞き直してくれた!」と思います。耳にした質問が分からない時は、どれだけ考えても分かりません。とにかく間髪を入れずに聞き返すことが大切です。
日本語で会話をしていても、相手の質問が聞き取れないことは珍しくありません。コンテストでも、重要な発表会でも、それは同じです。ですから遠慮はいりません。質問が分からなければ即座に聞き返す。これが基本です。
「もう一度」の定番表現をいくつか覚えておこう
質問が聞き取れなかった時の定番表現を8つ紹介します。この中から使えそうなものを覚えておくと助かる場面があるでしょう。
▶ 物理的に「聞こえなかった」場合の質問
- Could you please repeat the question?
質問をもう一度繰り返していただけますか? - I'm sorry, but could you say that again, please?
申し訳ありませんが、もう一度おっしゃっていただけますか? - I'm afraid I couldn't catch your question.
恐縮ですが、ご質問が聞き取れませんでした。
※この文章に少し追加して、I couldn't catch the key point of your question.とすると、「質問の要点が把握(理解)できなかった」という意味になります。 - Could you speak a little [louder / slowly], please?
もう少し[大きな声で / ゆっくりと]話していただけますか?
▶ 「意味が明確に理解できなかった」場合の質問
- Could you [rephrase / paraphrase] the question, please?
ご質問を別の言い方で表現していただけますか?
※「言い直す」という意味ではrephraseの方が一般的かつ直接的です。paraphraseは「質問の主旨を別の表現で言い換える」という意味を含みます。 - I'm sorry, but could you clarify what you mean by "outsource"(確認したい項目) ?
申し訳ありませんが、"outsource"(確認したい項目)とはどういう意味かを明確にしていただけますか? - Are you asking, [自分が理解した質問の内容] ?
[自分が理解した質問の内容]というご質問でよろしいでしょうか? - I apologize, but I don't quite understand your question.
申し訳ありませんが、ご質問がよく理解できません。
質問が聞こえない時に速やかに聞き直すのは全く失礼ではありません。しかし何度も同じ表現を使って聞き返すのはあまり美しくありません。上記の表現を適宜アレンジしながら、うまく質疑応答が成立するといいですね。
余談ですが、質疑応答の際は、大きな声で、相手の目を見て、自信たっぷりに答えるのが効果的です。聞き返す表現や動作一つにも、あなたのプロフェッショナリズムが表れることを忘れないでください。プレゼンも質疑応答も誠実さが大切です!
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