発表時のジェスチャーは単語で始まりフレーズや文で終わると自然

ひとつの単語だけにジェスチャーをつけるのは不自然

特定の単語を強調するために、手を軽く振り下ろす「強調のジェスチャー」があります。この後、慌てて手を元の位置に戻す人がいますが、それでは急すぎて不自然です。ジェスチャーは「単語に始まってカンマ(,)やピリオド(.)で終わる」と心得ておくのが自然です。

ジェスチャーはタイミング重視で自然な形に

スピーチやプレゼンテーションにおける「優れたジェスチャー」とは、とにかく自然なものです。後から思い出せないほど自然であれば、そのジェスチャーは成功したと言えるでしょう。特定の単語を強調する際には、メリハリのある手の動きが必要ですが、それを自然に見せるコツが「下げるタイミング」です。

何か単語を強調するためにジェスチャーを「出す時」は、その気持ちの盛り上がりとともに手を動かしますから、多少違和感があっても比較的自然に見えます。一方で、そのままサッと手を引き下げてしまうと、その挙動は何かを隠しているようで、とても不自然に映ります。

これを回避するには、強調のために出した手はすぐに下げず、一定の意味の切れ目や文末まで、自然な手振りとして手を出したままにしておくことです。次にカンマ(,)やピリオド(.)が登場するまで手を出しておいても、多くの場面で不自然になることはありません。

ジェスチャーは「サッと出してそーっと下げる」

特定の単語や表現を強調するために手を出す(あるいは振る)ジェスチャーをする場合、その手は「サッと出して、そっと下げる」のが基本です。これは案外難しく、慣れるには練習が必要です。

下げる時には、聴衆に「いま下げた!」と気づかれるような急な動作は避けましょう。ジェスチャーは、静かにそーっと下げるのが正解です。「いつの間にか消えていた」と聴衆に感じさせられれば、また次のジェスチャーが出てきても、聴衆にクドさを感じさせることはありません。

強調のジェスチャーは、サッと出して、意味の切れ目まで出しておき、そっと静かに下げる。これが基本です。次のスピーチの際に試してみてください。動画を撮影すれば分かりますが、この動作に気を配るだけで、ジェスチャーはとても自然に映ります。


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