秋の風はスピーチの匂い?情熱を傾けるプレゼンターだけが感じる季節感覚
スピーチシーズンの到来を告げる「スピーチの匂い」

秋はスピーチの季節です。春から温めてきたスピーチを披露するコンテストが集中するシーズンでもあり、勝負の季節でもあります。スピーチに打ち込む多くの皆さんは、秋の香りでスピーチシーズンの訪れを感じることがあるでしょう。それは「またこの季節が来た!」という青春の号令でもあります。
最終仕上げを急ぐタイミングを知らせる秋の香り
大学のESSやスピーチセクションなどで活躍するプレゼンターにとって、秋は勝負の季節です。そのスピーチシーズンの到来を知らせてくれるのが秋の香りです。これを私は「スピーチの匂い」と表現しています。
「スピーチの匂い」には何も厳密な定義はありませんが、夏が終わり、秋の訪れを感じる季節に、毎年必ず感じられます。かつて自分が学生としてスピーチに打ち込んでいた時代を経て、今では学生にスピーチを指導する立場になりましたが、この「スピーチの匂い」は例年、例外なく感じられるものです。
研究室の修了生の中にも、その「スピーチの匂い」を感じると話してくれる人がいます。その人たちに共通するのは、秋開催の全国大会に向けて全力でスピーチと向き合ってきた学生時代を過ごした経験があることです。記憶と香りは強く結びつくと言われますが、秋の香りが「スピーチの匂い」に感じられるのは、その本気度の証なのかもしれません。
スピーチの匂いは時代を越えて流れる「青春の財産」
皆さんにとって「スピーチの匂い」はどのようなものでしょうか。おそらく、その時代に打ち込んだスピーチのテーマやリサーチの思い出が詰まっているのではないかと思います。スピーチの匂いは、現役生にとっても、修了生にとっても、また学生を教える教員にも共通する特別な香りです。
そう考えると、秋の「スピーチの匂い」は、プレゼンターにとっては尊いものです。スピーチ打ち込んだ証としての秋の香りは、はるか昔も、そして今も、変わることはありません。スピーチに真剣に向き合うプレゼンターにとっての「スピーチの匂い」は、時代を越えて「自分の青春」を思い出すきっかけであり続けています。
現役生の皆さんは、気付けばあっという間に修了生になります。その時に、悔いのない思い出とともに「スピーチの匂い」を感じられるように、毎日、精一杯スピーチに打ち込んでください。頑張った人に共通する財産として、いつまでも感じられる香りがあるのは、プレゼンターとしての財産になるはずです。
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