足元に目を落とさず前を見て歩く!自信が満ち溢れたスピーカーに見せるコツ

話者の第一印象は「登壇時の目線」が影響すると心得よう!

足元に目を落とさず前を見て歩く!自信が満ち溢れたスピーカーに見せるコツ トップ画像

大切な発表の際、演台に向かう瞬間は誰でも緊張します。だからこそ気を付けたいのが「歩く時の目線」です。皆が緊張して下を向きやすい瞬間だからこそ、とにかく下を見ないようして歩く。しっかり意識して、前を見続けて笑顔で歩く。たったこれだけで、とても自信に満ちた、堂々とした第一印象を聴衆に与えることができます。

人とは違う存在感は、人とは違うスピーチマインドから。

スピーチやプレゼンを披露する発表者の登場・登壇は、聴衆にとって最も期待感が高まる瞬間です。お客さまの期待感が高いということは、その期待を超えなければ「感動」にはつながりません。その最高のスタートを切るためには、登場時の目線(ひいては歩く姿勢)がとても大切になります。

私がコンテストの審査員をする時に限らず、観客としてプレゼンを観る時もそうですが、意外にガッカリするのが「登場時の話者の雰囲気」です。多くの発表者は、ごく普通に歩いて現れるだけ。ここで他人とは違う印象を残すために、「下を見ずに前を見続けて歩く」ことをお勧めします

「前を見続ける」とは、前方の正面を、目線や顔を下げずに見て歩く、ということです。やってみると分かるのですが、わざわざ足元に目線を落とさなくても、床はちゃんと見えています。慣れるまでは「足元を見ないようにしよう」と意識するだけでも、目線には大きな変化が生まれます。

もちろん、階段を踏み外すほど前を見続ける必要はありませんが、せめて平坦な床を歩く時には「前を見続ける」。これだけで、聴衆から見れば、話者の「前向きな自信」が感じられるようになります。

皆が緊張のために「つい目線が足元に落ちる」なら、"自分は落とさない"。
皆が緊張のために「こわばった表情をする」なら、"自分は笑顔を保つ"。
このように人とは違う価値観を尊重する「スピーチマインド」は、強いスピーカーが持つべきの重要な資質です。

プレゼンが始まる前からプレゼンは始まっている

発表前に話者が登壇する際、聴衆は話者が思う以上にスピーカーをよく観察しています。「どんな人?」「緊張している?」「どんな話し方?」その第一印象を決定づけるのが「話者の登場の仕方」です。この瞬間に、もうプレゼンは始まっているのです。

過去記事「トンネルの法則」で説明しましたが、プレゼンの「オープニング」は、プレゼン全体の成否を決める極めて重要な時間です。しかし、それ以前に「見えてしまった登場の作法」が雑だと、せっかく丁寧に練習したプレゼンのオープニングが、逆に「作り物」のように感じられてしまいます。

優れたスピーカーには、「登場からオープニング」そして「クロージングから退場」まで、一貫した空気感が存在します。「そこまで気を付けなくても」と多くの人は言いますが、「そこまで気を付けなくても」と多くの人が言うからこそ、そこに気を付ける価値があるというのがプロの発想です。

ぜひ一度、足元や床に目を落とさずに歩く練習をしてみてください。遠くを見ていても、自分が歩いている床の状態は把握できるものです。堂々と前を向いて演台に向かう姿は、それだけで、他のスピーカーとは違う存在感を伝えます。


■ あわせて読みませんか?
【 Speech Mind 】唯一の生き方を尊重する"スピーチマインド"とは?

独自の視点を尊重する生き方で唯一のスピーカーになる 社会課題と向き合うすべてのスピーカーに大切にしてほしい概念が「スピーチマインド」(Speech Mind)です。ひと言で…

【 トンネルの法則 】スピーチの最初と最後を完璧にすれば中盤の印象は補われる

入口と出口で見える景色がトンネル全体のイメージを決定づける スピーチやプレゼンとトンネルはとてもよく似ています。トンネルで記憶に残るのは入口と出口の景色。中は真…

お問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です