続けるか諦めるかの分岐点を毎日意識して判断する習慣をつけませんか

惰性ではなく意識的に継続することで気付くことがあります

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毎日の生活は小さな判断と選択の連続です。「スピーチ技術の上達」という切り口で考えれば、小さな上達の練習に今日も取り組むか諦めるか。その判断が毎日訪れます。意識しなければ「毎日訪れる」ことも忘れるかもしれません。日々の努力を意識して「実行する」方を選択すれば、その先の成長が約束されます。

「なりたいのに努力しない」のは「なりたいと思わない」のと同じ

私の研究室には、スピーチやプレゼンテーションの上達を目指す学生が相談に訪れます。そんなことを全く思わない学生も多い中で、その向上心はとても尊いものです。研究室での相談では、最終的な目標設定から、毎日コツコツ続ける練習法を説明しますが、それを続けられる学生は残念ながら多くありません。

スピーチの上達は、いわば英語の「総合格闘技」のようなもので、ありとあらゆる技能の上達が必要です。当然に一気にまとめて改善することはできませんから、一つひとつ丁寧に取り組む必要がありますが、これがなかなか難しいようです。

毎日の生活には「スピーチの練習」よりも楽しいことがいっぱいあります。「新たな決意」を骨抜きにする誘惑や娯楽は数えればキリがありません。さらにスピーチの練習は義務ではありませんから、そんな中で自分が「やる」と決めたことを継続するには、毎日「やる」か「やらない」かの選択肢から「やる」を選び続ける必要があります。

立派なスピーカーになりたいと思う人ならば、毎日継続的な努力を続けるはずです。でも実際にはそうでないことが多いという矛盾があります。「こうなりたい」という目指す姿があるのに、日常的に努力できなければ、結果的に「こうなりたいと思わない」のと同じ状況になるのを選んでいることに気付いてほしいのです。

新年を迎えたら「小さなことを毎日続ける365日」に

新年や新年度、新居や新生活など、生活の中で「新」がつく場面では、新たな目標を立てることが多いようです。それを象徴するように、新年度の書店には、英会話講座のテキストが高々と積みあがっています。しかし、月日が過ぎると、書店からそのような光景は消えていきます。なぜでしょうか。

よほどの義務が存在しなければ、自発的かつ継続的に何かに取り組むというのはとても難しいことです。そんな時こそ「スピーチマインド」を思い返してください。多くの人がやらないことだからこそ、それをやる人には多くの成果や利益がもたらされるのです。

新たな練習プランを立てる際は、自分で考えても良いですし、友人や先生に相談をしても良いでしょう。「これで行く!」と決まったら、次のステップに移るまでは、とにかく地道に毎日継続してみませんか。新しい一年が、「継続の一年」となるよう、そして実りある一年となるよう、研究室を挙げてお祈りしています。


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