小学校でのクラス発表!小学生が簡単に上手なスピーチをするコツ
ひとつのことを、分かりやすい順番で、大きな声で話そう!

多くの友達の前でスピーチするのはドキドキですよね!でもその気持ちはみんな同じです。どうすれば、上手にスピーチができるかを考えてみましょう。話の話題(テーマ)が決まっているときには、スピーチで話す内容をひとつにしぼって、話の順番を分かりやすくするのがとても大切。発表する時には、大きな声でゆっくり話すように気をつけましょう。
テーマに沿って、わかりやすい順番に話を並べよう。
小学校でスピーチをする場合には、「何について話すか」を先生が決めることが多いでしょう。この話す内容のことを「テーマ」といいます。人前で話をするときには、このテーマに沿って、一番わかりやすい順番で話を並べることが大切です。
絵本や昔話でも、主人公が登場してからお話が終わるまで、分かりやすく話が進んでいきますよね? スピーチもそれと同じで、「誰が何をして、どうなったか」という話の順番に気を付けながら、「それについて自分はどう思ったか」という感想を入れて、スピーチを作っていくのが基本的なやり方です。
「夏休み」のスピーチは、ひとつの思い出を話そう。
先生から「夏休み」というテーマが与えられた場合を考えてみましょう。夏休みのすべてのできごとを1分や2分で話すことはできません。短い発表時間ですから、「一番強く思い出せることだけ」について話をするのが、良いスピーチを作る最初のコツです。
たとえば夏の思い出に「遊園地」「動物園」「キャンプ」がある場合、どれも楽しかったから全部話したくなる気持ちになりますよね? でも、話を聞いてくれる先生や友達からすれば、短い時間で3つの内容を聞くのは忙しくて大変です。でも本当に楽しかった「ひとつのことだけを話す」スピーチなら、きっとその内容まで覚えてくれるはずです。
では、遊園地・動物園・キャンプの中で「動物園」選んだとしましょう。そう決まったら、スピーチの最初で「今日は、夏休みで一番楽しかった動物園の話をします」とハッキリ言うのが大切です。これを最初に言うことで、クラスメイトは「なるほど、このスピーチは動物園の話なんだ」と理解して、話を聞く準備をしてくれます。最初で話す内容をしっかり伝えるのは、スピーチではとても大切なことなんです。
それに続いて、次のどちらの話をするのが良いと思いますか?
どっちがいいかな?
- 動物園で見た、面白かった動物をひとつずつ紹介する。
- すべての動物の中で一番思い出に残っている動物について話す。
どちらもおもしろそうですが、スピーチにふさわしいのはどっちでしょうか?
こたえは「❷」です。なぜでしょうか? そうです、スピーチでは「ひとつのことだけを話す」のが良いから、でしたね。全部の動物を順に紹介するだけなら、動物園のホームページでも調べられます。でも「一番の思い出になった動物」については、あなたにしか話せません。この「あなたにしか話せないこと」を話すのが、スピーチではとても大切なことなんです。
そして、最も印象に残った動物を紹介する際は、次のようなことを話してみましょう。
- なぜその動物が一番の思い出になったのかな?
- それは、どんな特徴がある動物だったかな?
- どういうところが「特におもしろかった」のかな?
- 最初にその動物を見た時にどんな気持ちになったのかな?
- また今度、その動物に会えたら、何か言いたいことはあるかな?
これらを順番に話していくと、自然に「その動物がどれほど特別なものだったか」というスピーチができていきます。このように「何か一つのことを細かく紹介すること」を、スピーチの用語で「例示(れいじ)」や「描写(びょうしゃ)」と言います。少し難しい言葉ですが、じつは上にある質問に答えるだけで簡単にできてしまうんですね。
さていよいよ、スピーチの最後のひと言は「まとめ」です。「これが私の夏休みの思い出です」とシンプルにまとめても良いですし、「皆さんもぜひ〇〇動物園に行ってみてください!」のように呼び掛けて終わるのも楽しいです。また、急にフンを投げつけられた動物について話した時などは、「もう〇〇という動物の顔なんて見たくないです!」と言ってみるのもおもしろいでしょう。
大きな声で、ゆっくり友達に話しかけよう!
こうしてスピーチができれば、あとは大きな声で発表するだけです! 先生や友達の顔を見ながら、大きな声で、ゆっくりと話しましょう。それができれば、スピーチは大成功です。
人前で話をするということは、聞いてくれる人が大切な時間を使ってくれているということです。ですから、発表をする時には、しっかり練習をして、最高の発表を聞いてもらうのもスピーチのマナーです。
さあ、次の発表ではどんなスピーチをしましょうか? 聞いてくれる人がニコニコと笑顔になる楽しい時間を過ごして、「スピーチ」を好きになってください。そしていつかは「英語で」スピーチをしてみるのもいいですね!みなさんの発表を楽しみにしています。
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