他人のアドバイスや指導内容が違って選択に悩んだら自分の判断力を信じる
発表作品の総監督は発表者自身であることを忘れない

スピーチやプレゼンを練習する過程において、他人から助言や指導を受けるでしょう。その際に「人によって言うことが違って困る」という経験はよくあります。どのアドバイスが正しくて、誰の言うことが効果的なのかが分からないとき、最後に信じるべきは自分自身の判断です。それが発表者として舞台に立つ醍醐味でもあります。
英語としての正解とスピーチとしての正解は違う
信頼して助言を仰ぐ仲間や先生は、偽りの助言を与えることはありません。それゆえに、相談する相手によっては、それぞれ異なる助言や指導が返ってくることがあります。この背景には、スピーチには絶対的な正解はない、という現状があります。
英語的、つまり文法や発音には正解はあるかもしれませんが、それをどう語って、どのような身体表現で伝えるかは、聴き手によって判断が分かれて当然です。極端なことを言えば、文法や発音でさえ、「正解の許容範囲」には個人差があります。
だからこそ、最終的に頼りにすべきは「自分の判断力」です。「ここではこういう気持ちなのだから、こういう風に表現したい」という信念が必要です。なぜなら、そのスピーチを発表する本人こそ、そのスピーチの総監督者であり、総責任者だからです。
助言はひとまず受け入れて試行して比較検討する
先ほども書いた通り、助言や指導は相手の善意で提供されます。人によって言うことが違っても、まずは受け入れてみることをお勧めします。まずはそれで発表練習をしてプレゼンを録画する。そして別の助言に基づいた練習をして、また録画をする。それらを比較し、最終的には自分で取捨選択をする。この連続が貴重な経験になります。
その過程において、どうしても判断に悩むことがあれば、信頼できる先生に尋ねてみるのは構いません。その場合でも、先生に判断を丸投げするのではなく、「私はこっちの方がいいと思うのですがどう思われますか」というように、自分自身の判断を添えて助言を求めるのが望ましいです。
経験豊かな先生であれば、単なる助言の域を越えて、当該学生の思いを汲みながら最善の助言を与えてくれるはずです。それがまた「自分の考えに反する内容」であった場合、最後の判断は自分が下します。その時に下した覚悟と自信が、スピーチにおける人間的説得力(エトス)を高めます。
どれだけ多くの人の支援を受けても、最後に舞台に上がる時はひとりです。自分のスピーチに責任を持てるのは自分だけ。一つひとつ最適な判断を下してきたという自信を胸に、最高のプレゼンを披露してください。
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