審査員|第31回 ウィリアムズ杯争奪 全日本学生英語弁論大会 全国決勝 本選

全日本学生英語弁論大会|2025/11/5 立教大学

審査員のご案内|第31回 ウィリアムズ杯争奪 全日本学生英語弁論大会 決勝

※現在、記録写真を準備中です。

2025年11月5日(水曜日)、「第31回 ウィリアムズ杯争奪 全日本学生英語弁論大会」の本選が立教大学(東京都豊島区)において開催され、清水が審査委員を務めました。"Photo"という大会コンセプトを織り交ぜながら、各発表者の登壇前に寸劇が展開されるウィリアムズ杯ならではの演出が印象的な大会となりました。

トップレベルの英語力と表現力で主張を展開

決勝大会に進んだ9名のファイナリストは、いずれも実力派のプレゼンターばかり。思いを言葉にするための英語力、そしてそれを伝えるための表現力など、ウィリアムズ杯にふさわしいトップクラスのスピーカーが揃いました。

ステージには演台がなく、話者はワイヤレスピンマイクを着けて発表に臨みます。それぞれの気持を表現するために、舞台を自由に使い、ドラマチックに語りかける姿が印象的でした。

それゆえ、すべてのスピーカーは例外なくステージを動き回り、ジェスチャーをふんだんに使った発表でした。その内容について、話者自身が持つ情報を聴衆と共有する「情報提供型スピーチ」(infornative speech)の色彩を強く持った発表が多かった印象が残ります。

「TEDのような」プレゼンを真似る必要はない

表彰式での大会審査員講評で清水が述べた内容は至ってシンプルです。「TEDのような発表を妄信しないで」というメッセージです。

舞台を歩き回り、情報共有を意図した「TEDのような」発表手法はここ10年ほどで急に浸透したトレンドですが、「TEDのような」スピーチは結局本物のTEDでもなく、社会に噛み付く弁論でもなく、ただ「自分が話したいことを話す、落ち着きのないスピーチ」という印象に留まることがあります。

つまり、全国大会のファイナリストとして舞台の立つときには、弁論家(orator)として「説得型スピーチ」(persuasive speech)を語る本質的存在感を大切にしてほしいと伝えました。

それに関連してお伝えしたもう一つのポイントは、英語が流暢なゆえに「語りが速すぎる点」です。これは、皮肉ながら「Q. 英語が上手すぎるとスピーチやプレゼンが聴衆に伝わらないという問題点」の記事内容そのままです。話を聞いてくれる 聴衆のことを第一に考え、最大限 わかりやすくメッセージを伝えることは常に大切です。

ハイレベルなスピーカーと、綿密かつ円滑な大会運営で、本当に充実した一日になりました。印象的な全国大会の審査員にお招きくださり、ありがとうございました!


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