英語学習の次のステップとして取り組む「英語スピーチ」の始め方
「英語を学ぶ」から「英語を使う」への転換にスピーチ活動を

「英語スピーチ」と聞くと、とてもレベルの高い取り組みだと思う人が多いようです。全国規模の大会出場を目指すような場合は別として、スピーチはひとりで準備ができ、発表もひとりで完結できる活動です。先入観を捨てて、まずは「英語を使う活動」のひとつとしてスピーチを考えてみませんか。もっともシンプルな2つのステップを紹介します。
ステップ1:気持ちを言葉にまとめる"What and Why"
スピーチを始めるためには、その中身となる「コンテンツ」(contents)が必要です。スピーチの軸となるテーマ(およびその内容)を探し出す簡単な方法が"What and Why" [何・なぜ]型のアプローチです。
最初のステップとして1分程度の「スピーチのようなもの」をまとめる時、話題は何でも構いません。何でもいいというと逆に見つけにくい場合には、「自分の好きなモノや好きな事」といったテーマでOKです。それが"What" [何]を満たします。
次に、そのテーマを選んだ理由を考えます。旅行が好きなら「なぜ旅行が好きなのか」を考えてみます。旅先で美味しいものが食べたい、きれいな景色を見たい。そうした理由の補足が、"Why" [なぜ]を満たす要素になります。
何(What)を選び、なぜそれを選んだか(Why)を説明する。これがスピーチの超・基本的な骨格作りの考え方です。
最初は1つのWhatに対して、Whyを1つ述べれば十分です。こうして10秒〜15秒程度の短いかたまり(チャンク)を作り、慣れてくれば、Whyの個数を2つ、次に3つと増やしながら、「目標とする分量と時間」を埋めていくのです。
こうして、話の軸となるテーマ(What)に、関連する話題(Why)が肉付けされた、基礎的なスピーチ原稿が完成します。Whyのチャンクが3つ揃ったら、"First, Second, Finally"といった繋ぎ言葉を各チャンクの前に置いてみてください。一気にスピーチらしくなりますよ。
ステップ2:気持ちを声にのせる"Delivery"
「ステップ1」までは、いわゆる英作文の練習に近いものでした。次に取り組むのは、それを「スピーチ」らしい語りに仕上げるための"Delivery" [伝達]の練習です。
"Delivery"の一般的な意味は「配達」です。スピーチにおける"Delivery"は、自分の気持ちを聴衆に「届ける」ための技術ということで、発表技法全般を指す言葉として使われます。
優れたデリバリーの基本は、スピーチを「聞く人にワクワク感を与えること」です。自分の好きなことを話すわけですから、表情や声の大きさは生き生きとするはずです。背筋もピンと伸びて自信にあふれるでしょう。まずは理想の形を真似して演じてみることで、「伝える気持ち」を高める練習をするのが効果的です。
原稿を片手に、「ここは楽しそうに」「ここは嬉しそうに」「ここは驚きを込めて」といった感情を意識して、英語の上手さよりも、気持ちの伝わり方を考えましょう。それがリアルなスピーチを届ける第一歩になります。
英語スピーチは上級者だけの英語学習法ではない!
この2つのステップを見れば、何も難しいことはありません。基礎的な英語を扱える人であれば、誰でもやってみることはできるはずです。
まずは最初の一歩を踏み出してみることです。そこから「意外にできそうだ」「面白そう」といった感触が得られれば、「サンドイッチ構造」を取り入れたり、さらに「3点サンドイッチ」に挑戦したりと、順に本格的なスピーチへと挑戦できます。
スピーチは上級者だけの英語学習法ではありません。誰にでも楽しめる、英語実践法のひとつです。簡単なスピーチづくりをまずは「やってみる」ことから、新しい英語学習を始めてみてください。
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