英語スピーチコンテストに挑戦するのに相応しい学生とはどんな人物か

伝わる英語力と揺るぎない人間力のある人になろう

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いままで多くの学生にスピーチを指導してきた経験から、「コンテストに挑戦すべき学生」の人物像を思い浮かべてみました。その特徴として挙がるのは、まず最低限の「伝わる英語力」があること。そして「揺るぎない人間力」がある人です。「私も当てはまる!」と感じる人は、すぐにでも挑戦を始めてください。

「伝わる英語力」が、なぜ最強の武器になるのか?

一つ目の特徴は、聴衆に対してメッセージを伝えられるだけの英語力がある人です。よく誤解されますが、多くの場合、全国レベルの英語スピーチコンテスト本選大会の審査において、発音(pronunciation)単体が占める割合は10%もありません。中には5%以下の配分になっているコンテストも珍しくないのです。

その意味において、発音は上手ではなくても十分にコンテスト出場者の資格はあります。発音がネイティブのように流暢である必要はありません。しかし、細かな発音のエラーによって「聴衆の理解が妨げられる」あるいは「気になる」状況が発生すれば話は変わります。

誤解なく、円滑に、聴衆にメッセージを伝えられないレベルの発音の場合、「発音」の審査項目だけでなく、関連する伝達技術(delivery)の他の審査項目にも影響を及ぼすため、結果的に大きなハンディになることが想定されるのです。

また、基本的な発音の滑らかさに課題がある場合、スピーチの練習や指導の過程において、「発音矯正」のために、スピーカー本人と指導者の両方のリソースが消費されます。このため、本来重視すべき「デリバリー全体の完成度」を磨くための十分な練習(指導)時間を確保できず、結果的に不十分な形でコンテスト本番に臨むことになります。

あなたが日頃から「伝わる英語力」に磨きをかけているなら、それだけで十分に、コンテストではアドバンテージを得られます。自信を持ってください。

テクニックを超えた先にある「人間力」の重要性

もうひとつの重要な素養は「人間力」です。これは、スピーチで訴えるテーマ(社会問題)を「本気で憂う気持ち」があるか、または「聴衆を愛して寄り添う気持ち」があるか、という観点を意味します。要は、聴衆が「このスピーカーが話すことは信じるに足りる」と感じてもらえるか、という基準です。

全国レベルのスピーチコンテストでは、ほとんどのスピーカーが、それなりに理に適った原稿を、それなりに流暢な発音で発表します。その中で「頭」ではなく「心」に届く言葉を話すスピーカーは、実は多くありません。

技巧的、つまりテクニックの向上は練習によって培うことができます。しかし、その人の「本気度」や「誠実さ」は、そう簡単に磨かれるものではありません。長時間かけて、スピーカーとしての成長が達成されたとき、舞台上から、演技ではない「揺るぎない人間力」を訴えることが可能になります。

ですから、自分のスピーチについて、誠実かつ真摯に取り組んできたという自信のある人は、これも「伝わる英語力」とともに、コンテストでの堅実なアドバンテージになります。

日頃から英語力と人間力を満たす意識があるか

「伝わる英語力」と「揺るぎない人間力」の両方を完全に満たすのは簡単ではありません。しかし、コンテストに向けたトレーニング期間を通じて、そのふたつを満たす意欲と技術を持っている人であれば、コンテストに挑戦する十分な素地があります。

英語スピーチには「絶対的な実力」が存在する反面、スピーチコンテストにおいては出場者相互の「相対評価」が待っています。ゆえに「伝わる英語力」と「揺るぎない人間力」の重要性をしっかり認識したうえで、今から「この両者を満たす覚悟がある人」には、ぜひとも全国を舞台にコンテストで勝負してほしいと思います。

スピーチコンテストの審査員を担当していてとても残念な気分になるのは、「技巧的なスピーチ」に触れた時です。忘れないでください。技術を越えた「人間らしさ」が審査員の心に届くのです。ぜひあなたの人間力で、すばらしい発表を達成してください。いつか、本選大会でお会いできるのを楽しみにしています。


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