Word|日本語全角文字と半角英数字の間の不要な空きスペースを消す
不要な余白を削除して文字の隙間をツメるには段落設定を変更する

Microsoft Wordで原稿を作成していると、日本語の全角と半角の英字/数字の間に現れる余白が気になりませんか?標準状態からその空間が存在しているために、これを「詰められる」と考えない人も多いしれません。実はこの隙間の有無は、Wordの[段落]の設定で簡単に変更できます。
全角と半角英字、全角と半角数字、それぞれに設定可能。
ワードで全角の日本語文字と半角の英数字が混在する原稿を書いていると、トップ画像の(A)のように、全角と半角の間には自動的に微妙な隙間が挿入されます。この現象は、自動的に文字間が詰まる「プロポーショナルフォント」を使用している場合でも、同様に発生します。
この空白が余計だと感じる場合には、Wordの[段落]を調整することで削除できます。まず、余白を調整したい段落の文字(同一段落内であればどこでもOK)を[右クリック]します。下のメニューが表示されたら、そこで[段落(P)]を選択します。

[段落(P)]をクリックすると、下の画像の「段落設定用ウィンドウ」が表示されますので、その上部にあるタブの中から、赤枠で囲まれている[体裁]タブを選択します。ここが、全角文字と半角文字の収まりを調整する場所です。

選択した[体裁]タブ中央に「文字幅と間隔」のセクションがあります。下の画像の赤枠で囲まれた2つのチェック項目が、今回の設定箇所になります。

赤枠にある、[✅日本語と英字の間隔を自動調整する(E)]と[✅日本語と数字の間隔を自動調整する(S)]の設定状態と、実際の文字列の収まりは、以下のカコミのとおりです。
全角日本語と半角英数字の余白調整

- A):両方にチェックを入れる(標準状態)
- B):[✅日本語と数字の間隔を自動調整する(S)]のみにチェック
- C):[✅日本語と英字の間隔を自動調整する(E)]のみにチェック
- D):両方のチェックを外す
段落ごとの一括調整になる点に注意しよう
上記の設定は、段落ごとに有効になります。一つひとつの文字ごとに設定を変えることはできません。また、文書全体に反映させたい場合には、[Ctrl]+[A]キーの操作で文書全体のテキストを選択し、それから上記の設定をします。
余白の有り・無し、どちらの文字の収まりが良いかは、文書全体のレイアウトや、求める「見た目の美しさ」によります。それぞれ好みもありますから、ぜひ状況によって使い分けてみてください!
豆知識:「改行」と「改段落」の違い
Microsoft Word (PowerPointも同様)における「段落」とは、[Enter]キーを押すことで区分される文字列(あるいは行)のかたまりを指します。[Enter]キーで次の新しい段落にすることは「改段落」と呼ばれ、よく言われる「改行」とは明確に区分されます。一方の「改行」とは、段落を変えずに行を新しくする操作で、[Shift]+[Enter]キーで実行します。
改行と改段落をしっかり区別しておかないと、「段落前後の間隔」を調整したい時に、望み通りの収まりにはなりません。紛らわしい違いですが、日頃から注意しておくと役立つ時がきます。
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