Q. 英語弁論大会の舞台で小道具を使うのはアリ?

「スピーチ中に聴衆に見せたいアイテムがあります」

student

Question ▶ ヨーヨーが得意なので、その経験に関するスピーチをします。コンテストの本番で実際にやって見せるのはOKですか?

shimizu

Answer ▶ コンテストで発表する「説得型スピーチ」の場合、お勧めはしませんが、本題を象徴する小道具であれば持ち込んでも良いと思います。ただしヨーヨー自体に注目が集まりすぎると、スピーチの内容が忘れられるので注意してください。

スピーチの内容がメインで小道具はオマケ

スポーツや趣味の道具など、自分の好きなものを持ち込んで発表するプレゼンのことを"Show & Tell"といいます。Show & Tellの場合は何かを見せるのが目的ですから、小道具も重要な位置づけにあります。聴衆もまた、話者が何を見せるかに期待を寄せています。

一方で、説得型スピーチ(persuasive speech)を発表するスピーチコンテストにおける小道具は、いわばオマケ的存在です。オマケが目立ちすぎると話の内容が霞んでしまい、演出的には逆効果になるので注意してください。そのため、大会によっては小道具の持ち込みが禁止されていることもあります。

ヨーヨーやコマ、けん玉程度であれば、持ち込んでもさほど邪魔にはならないでしょう。でも見せるだけではなく「実演する」となると、話は変わってきます。

実演が成功すればそれなりのインパクトがありますが、聴衆の記憶としては「あ~、あのヨーヨーの人ね。で、何の話だっけ?」になりかねません。逆に、実演が失敗すればスピーチもろとも崩壊です。つまり、どちらにしても、あまりお勧めはできません。

落語を見習って小道具の必要性を考え直す

大きい小道具はスピーチの邪魔になりますし、小さいものでは聴衆からハッキリ見えません。おまけに実演すればリスクが伴うとなれば、つまり「持ち込むのはやめておきましょう」が結論になりそうです。

モノを見せずとも、言葉だけで十分にそのイメージは伝わります。たとえば落語では、扇子1本で何でも表現してしまいます。スピーチも、必ずしもそこに小道具がなくても、ジェスチャーでその存在を伝えることは可能です。

本当に小道具を持ち込む必要があるか、そのメリットとデメリットを考えてみましょう。もし持ち込むと決めたら、練習の際に必ず、小道具を使って発表している姿を動画で撮影してください。自分が聴衆からどう見えているか、本当に小道具が必要かを、友達や先生にも確認してもらうと良いでしょう。


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