プレゼンでは演台を離れてスクリーンの横に立つだけで存在感が高まる

演台に隠れず聴衆の前に立ってこそ「ライブな」プレゼン

プレゼンの緊張感から、演台を盾のようにして身体を隠してはいませんか?その小さな行動が、プレゼンの質を左右します。会場の演台にとどまっていては、躍動感のあるプレゼンは生まれないもの。ワイヤレスコントローラーを片手に演台を離れ、スクリーンの横に立ちましょう。全身で聴衆と向き合うことは信頼感を獲得する第一歩です。

脱・音読型プレゼン!リアルに「語る」姿が見える

演台を離れることは、単に立ち位置を変えるだけではありません。それは「音読型プレゼン」からの卒業を意味します。なぜなら多くの場合、演台はスクリーンから少し離れたところに設置され、原稿を読むための場所と認識されているからです。だからこそ、話者が演台から離れることで、ライブ感のあるプレゼンになるのです。

スピーカーが演台に縛られないことで、話者とスクリーンは一体となって聴衆と向き合います。時に少しだけ聴衆に近づいたり、スクリーンを手のひらで指し示したり。プレゼンのメッセージがよりダイナミックに伝わる変化が感じられるでしょう。

そもそも、演台から離れるためには、演台の上に原稿を置くことができません。優れたプレゼンは原稿の音読では達成されませんから、「演台から離れる」という環境変化をきっかけに、音読型プレゼンからの卒業を目指してはどうでしょうか。

それでも完全に手ぶらでは不安だという場合には、情報カードが役に立ちます。プレゼンの前に、B6判サイズ程度のカードに話の要点を整理しておきます。そして発表の際には、その情報カードを手に持って、時折そのメモに目をやりながら話す、という練習をお勧めします。

全身で語りかける真剣さが信頼感を高める

演台を使わず、スクリーンの横に立って聴衆と向き合う。その堂々とした態度で紹介を受けるだけで、聴衆はスピーカーの真剣さを感じとることができます。その凛とした雰囲気こそ、話者の信頼感を引き立てる「存在感」(presense)そのものです。

さらに、演台から離れることで「話者とスクリーンの物理的な距離」がぐっと近くなります。これにより話者とスライドの視線移動も短く容易になり、結果として聴衆はプレゼンに集中しやすくなります。話者から見れば聴衆からの持続的な注目が得られますから、まさにwin-winの環境が整います。

演台を離れるための必須アイテムが、パワーポイントのスライド進行を操作する「ワイヤレスコントローラ」です。機能やサイズは多種多様で、価格も様々ですが、新たに購入する際には、極力ボタンの数が少なく、ボタンを押す際にカチカチと音がしないものをお勧めします。

ボタンが多いとプレゼン中に誤操作のリスクが高まります。カチカチという操作音も、せっかくの英語プレゼンテーションに対する聴衆の没入感を妨げる要因になります。シンプルであることは常にベストな選択です。価格も安価なもので構いません。

いつも演台でプレゼンをしている人は、ぜひ演台を離れてみてください。スクリーンと話者が一体となる心地よさや、今までに感じたことのない聴衆との距離の近さに、新鮮な感動を覚えるでしょう。それがプレゼン本来の「ライブ感」の原動力になることを忘れないでください。

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