聴衆とのアイコンタクトが怖い時は椅子の間を見る

まずはアイコンタクトをしている「フリ」から始めよう

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スピーチに不慣れなうちは、聴衆を見て話すのが怖い時があります。かといって目を逸らせばさらに自信がないように映ります。聴衆からはアイコンタクトをしているように見えるけど、実は怖くない方法があります。それが「椅子の間を見る」という小技です。

前方から目をそらすと聴衆も目を逸らす

話者が聴衆に目線を送っているからこそ、聴衆は話者を見てくれます。アイコンタクトは誰に向かって話しているかを明示する役割がありますから、目線を逸らすということは、聴衆からすれば「自分には話しかけられていない」と感じてしまいます。

スピーチをしている時、あるいはプレゼンの進行中は、聴衆の誰かを見ているのが原則です。でもそれによって極度に緊張する場合には、お客さんが座っている椅子と椅子の間、すなわちお客さんの顔と隣のお客さんの顔との空間に目をやりましょう。そうすれば、会場にいるほとんどの聴衆からは、話者がお客さんの「誰か」とアイコンタクトを成立させているように見えます。

もちろん、この小技はごまかしであって、本来のあるべき姿ではありません。でも初心者にありがちな「天井を見る」「床に目を落とす」「関係のないところをキョロキョロ見る」よりは、はるかに安定的な存在感を演出することができます。

慣れてきたら前後左右のブロックに目線を送ろう

前方への視線が安定してきたら、今度は本当に聴衆と目を合わせながらゆっくり前後左右に目配せをしてみましょう。この時、スプリンクラーのように機械的に首を左右に動かしたり、うなずくほどの角度で前後に目線を動かすのは良くありません。あくまでも自然な動きとなるように心がけてください。

アイコンタクトが自然でないと、その不自然さが聴衆の集中を妨げます。もちろん聴衆全員ともれなく目を合わせる必要はありません。小さな会場であれば聴衆の座席を2×2の4ブロック、大きな会場であれば3×3の9ブロック程度にわけて、そのブロックをゆったり移動するように目線を動かしてみましょう。

まずは、ずっと前を見ることに慣れるのが大切。お客さんも、話者から目を見て話しかけられると、つい話を聞いてしまうものです。一人でも多くの聴衆と、目で会話を楽しんでください。そのためには、日頃の日常会話の場面から、相手の目を見て話す習慣をつけましょう。

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